男だけの美しいコメディ・バレエ「トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団」が来日!
こんにちは、島本薫です。
男性がチュチュやトウシューズを身につけて躍る、男だけのコメディ・バレエがあるという話、どこかで聞いたことはありませんか?
聞いたことはあっても、「観た」ことはない人が多いのではないでしょうか。
ううん、それはもったいない。彼らの踊りはキワモノと決めつけるにはあまりに楽しく、意外な美しさがあるものなのですから……!
今回は、爆笑しながら元気と感動をもらえるバレエ、トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団の魅力をお届けしましょう。
“誰もが気軽に楽しめるバレエ”を目指し、1974年にニューヨークのオフ・オフ・ブロードウェイで産声を上げたトロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団(通称トロックス)。彼らがつくりあげたのは、世界初の「コメディ・バレエ」でした。
舞台に上がるのは男性だけ。入念なメイクで女性に扮し、艶やかなチュチュをまとい、トウシューズを履いてポアント(つま先立ち)で舞う男性バレリーナに、世界が目を見張り、称賛の声を送りました。
そこに繰り広げられていたのは、ただの女装バレエにとどまらない、バレエへの愛とリスペクトと遊び心あふれるステージだったからです。
踊りをおろそかにすることなく、笑いの要素を取り入れる。
女性のつもりで踊るのではなく、男性として、自分らしく女性の役を踊る。
観客を楽しませ、自分たちも存分に楽しむ。
そんな彼らの評判はすぐに海を越え、国内はもとより国外でのツアーもスタート。1982年には初の日本公演が行われ、追加公演を余儀なくされるほどの大盛況に。それ以来、日本はほぼ毎年ワールドツアーに組み込まれるようになりました。
2006年には名誉ある「英国批評家協会ダンス賞」最優秀賞を受賞するなど、実力も折り紙付き。
そんな彼らが、どんなおもしろマジメな舞台を届けているのかといいますと……。
ステージいっぱいにずらりと並ぶ、白い衣装のバレリーナたち。これから夢の舞台が始まるのかと思いきや、舞台袖から出てきたダンサーが男性役の隣でポーズをとるダンサーに歩み寄り、「ちょいとアンタ、そこはアタシの場所よ!」と、ひと騒動かましてくれるではありませんか。
さすがはトロックス、出だしからやってくれます。
音楽が鳴り、いざ踊りが始まると、誰もがトウで立つ男性バレリーナの迫力に圧倒されることでしょう(どう考えても2メートル以上はあるのですから……)。
なのに、意外なほどの軽やかさとバレエらしさで魅せてくれるかと思うと、わざとドタドタ舞台を踏み鳴らしてみたり、すまし顔で女性役が男性役をリフトしてみたり。
さあ気を取り直して、と言わんばかりにポーズを取り直すしぐさなど、もう爆笑もの。ただすべてがバレエとしての流れとテクニックの中で鮮やかに表現され、コメディでありながらアートと言うにふさわしいのです。
頼りない王子様や、筋肉ムキムキのお姫様。女性顔負けのしなやかさを見せる白鳥の姫君もいれば、美しくも笑いあふれる踊りで観る者を瀕死の状態にいざなう白鳥もいて、バレエってこんなに楽しく素晴らしいものなんだと素直に思えてくるのです。
トロックスの2017年オフィシャルサポーター、美川憲一さんは、その魅力をこのように述べています。
「バレエはお行儀よく鑑賞するもの、という常識をぶっ壊したのが“トロ”なのよね。でもあそこまで壊しても成り立つのはやっぱり、基礎がちゃんとできているから」「好奇心が強い方が生きていて楽しいわよ。
隅々までバレエの愛と遊び心とファンサービスのあふれるトロックスの舞台。劇場で、あなたも愛と笑いと感動をもらってみませんか。
9月9日(土)~10月1日(日)まで、東京・大阪・九州など日本各地で公演
オフィシャルサイト:http://www.trockadero.jp/
男性がチュチュやトウシューズを身につけて躍る、男だけのコメディ・バレエがあるという話、どこかで聞いたことはありませんか?
聞いたことはあっても、「観た」ことはない人が多いのではないでしょうか。
ううん、それはもったいない。彼らの踊りはキワモノと決めつけるにはあまりに楽しく、意外な美しさがあるものなのですから……!
今回は、爆笑しながら元気と感動をもらえるバレエ、トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団の魅力をお届けしましょう。
■男だけのコメディ・バレエ「トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団」とは?
“誰もが気軽に楽しめるバレエ”を目指し、1974年にニューヨークのオフ・オフ・ブロードウェイで産声を上げたトロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団(通称トロックス)。彼らがつくりあげたのは、世界初の「コメディ・バレエ」でした。
舞台に上がるのは男性だけ。入念なメイクで女性に扮し、艶やかなチュチュをまとい、トウシューズを履いてポアント(つま先立ち)で舞う男性バレリーナに、世界が目を見張り、称賛の声を送りました。
そこに繰り広げられていたのは、ただの女装バレエにとどまらない、バレエへの愛とリスペクトと遊び心あふれるステージだったからです。
踊りをおろそかにすることなく、笑いの要素を取り入れる。
女性のつもりで踊るのではなく、男性として、自分らしく女性の役を踊る。
観客を楽しませ、自分たちも存分に楽しむ。
そんな彼らの評判はすぐに海を越え、国内はもとより国外でのツアーもスタート。1982年には初の日本公演が行われ、追加公演を余儀なくされるほどの大盛況に。それ以来、日本はほぼ毎年ワールドツアーに組み込まれるようになりました。
2006年には名誉ある「英国批評家協会ダンス賞」最優秀賞を受賞するなど、実力も折り紙付き。
2016年にはトロックスのダンサー、チェイス・ジョンジーが「英国ナショナルダンスアワード最優秀男性ダンサー賞」に輝きました。性別を超えた役で評価を受けたのは、史上初のことです。
そんな彼らが、どんなおもしろマジメな舞台を届けているのかといいますと……。
■爆笑しながら元気と感動をもらえるバレエ
ステージいっぱいにずらりと並ぶ、白い衣装のバレリーナたち。これから夢の舞台が始まるのかと思いきや、舞台袖から出てきたダンサーが男性役の隣でポーズをとるダンサーに歩み寄り、「ちょいとアンタ、そこはアタシの場所よ!」と、ひと騒動かましてくれるではありませんか。
さすがはトロックス、出だしからやってくれます。
音楽が鳴り、いざ踊りが始まると、誰もがトウで立つ男性バレリーナの迫力に圧倒されることでしょう(どう考えても2メートル以上はあるのですから……)。
なのに、意外なほどの軽やかさとバレエらしさで魅せてくれるかと思うと、わざとドタドタ舞台を踏み鳴らしてみたり、すまし顔で女性役が男性役をリフトしてみたり。
舞台の片隅には決めポーズで蹴飛ばされたダンサーがいたり、「何すんのヨ!」と小競り合いが始まったりと、踊りに笑いに全力投球。
さあ気を取り直して、と言わんばかりにポーズを取り直すしぐさなど、もう爆笑もの。ただすべてがバレエとしての流れとテクニックの中で鮮やかに表現され、コメディでありながらアートと言うにふさわしいのです。
頼りない王子様や、筋肉ムキムキのお姫様。女性顔負けのしなやかさを見せる白鳥の姫君もいれば、美しくも笑いあふれる踊りで観る者を瀕死の状態にいざなう白鳥もいて、バレエってこんなに楽しく素晴らしいものなんだと素直に思えてくるのです。
トロックスの2017年オフィシャルサポーター、美川憲一さんは、その魅力をこのように述べています。
「バレエはお行儀よく鑑賞するもの、という常識をぶっ壊したのが“トロ”なのよね。でもあそこまで壊しても成り立つのはやっぱり、基礎がちゃんとできているから」「好奇心が強い方が生きていて楽しいわよ。
『バレエなんて』じゃなくて、そういうモノを一回見てみようっていう刺激って、生きてく中でとっても大切なことなのよ」
隅々までバレエの愛と遊び心とファンサービスのあふれるトロックスの舞台。劇場で、あなたも愛と笑いと感動をもらってみませんか。
トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団 2017年日本公演
9月9日(土)~10月1日(日)まで、東京・大阪・九州など日本各地で公演
オフィシャルサイト:http://www.trockadero.jp/
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