奥深くも親しみやすい版画の世界。アートを自宅に飾る贅沢はいかが?【CWAJ現代版画展】
爽やかな秋風は芸術の香りも街に運んできました。駅の壁は展覧会を知らせるポスターだらけ。
あちこちの美術館やギャラリーでは魅力的な展覧会が開催されています。何を観ようか目移りしている方へ、ちょっと面白い展覧会「第61回CWAJ現代版画展」をご紹介します。
■意外と知らない版画の世界
版画というと、浮世絵がまっさきに頭に浮かぶかもしれません。あれは板目木版。基本的な技法は、小学生の頃、図工の時間に彫刻刀でベニヤ板を削って作った、あれと同じです。
木の板に彫って作る木版は、版画の数ある技法のひとつにすぎません。ひと口に版画と言ってもその制作方法は想像以上に複雑です。
たとえば、下絵を描刻する版の素材もさまざま。
*これは木版画(woodcut)
*これも木版画(woodblock)
*これは銅版画(etching)
*これも銅版画(etching & acuatint)
*これはペーパーブロック(paperblock)
厚紙など紙の版を使用しています。
*これはリノカット(linocut)
板にリノリウムという樹脂板を使用。
版画は版面下に限定番号が書かれているものがほとんどです。