手に汗握る超展開! 銃規制法案を巡るロビー活動を描く『女神の見えざる手』 - 古川ケイの「映画は、微笑む。」#25
に出勤し、一緒に「ピーターソン=ワイアット」へ移籍しないかと、自分のチームへ呼びかける。
チームメンバーの4人がエリザベスの申し出を受けるが、部下のジェーンは固辞。同じく「コール=クラヴィッツ&ウォーターマン」に残った元同僚のコナーズと共に、エリザベスと敵対することになってしまい……。
◼︎息もつかせぬ超展開!ジェシカ・チャステインの仕事ぶりに惚れる
本作の一番の魅力は、銃規制法案をめぐり二転三転する両陣営の激しい攻防戦です。
「ピーターソン=ワイアット」に移籍したエリザベスが、さまざまな奇策を仕掛け、銃規制法案の廃止に賛成しそうな議員をひとり、またひとりと取り込んでいく様は圧巻です。
エリザベスは、ときに仲間までもを欺き、人としての倫理や常識の一線を越えてしまいながらも、相手陣営の二手も三手も先を読む巧妙な罠を仕掛けていきます。
実力派俳優たちの白熱する演技合戦は、本作の大きな見どころになっています。
◼︎トップ・ロビイストのファッションにも注目!
DRESS読者にとって、もうひとつの見逃せないポイントとなっているのが、主人公エリザベスのファッション。
本作の衣装デザイナーは、
「エリザベスはワシントンのトップ・ロビイストなので、年収は7ケタ(100万ドル以上)