女らしさも男らしさも自由自在。パンツスタイルの楽しみかた
■パンツを履く女、履かない女
中学校、高校と制服がスカートしか選択肢がなかったことに、何の疑問も抱かず生きていた10代。
大学生になって自分で服を買うようになり、その選択肢は自由になった。
けれど、10代終わり頃から、20代は「モテ服」といえばスカート。
ミニスカート、フレアスカート、ふんわりワンピース。
夢見る(?)お年頃だった私は、そんな「モテの呪縛」にまだまだ囚われていて、スカートばかり履いていた。
パンツを履かざるを得ない状況はまもなくやってきた。2児の母になったからである。
平日は保育園の送り迎えのために、朝夕ひたすら自転車を漕ぐ私の服は、パンツ一辺倒。
休日も、乳飲み子を背中に乗せ、息子を追いかけて公園を走り回る日々に、「スカートを履く」という選択はなかった。
ところが、その反動だろうか?
子育てが一段落し、下の子が学童保育を卒業するころになると、「女らしいスカートが履きたい!」という欲求がムクムクと湧きおこり、パンツだらけの私のワードローブに変革が起きた。
歩き幅が制限されそうなスリムなペンシルタイトや、裾がヒラヒラしたマーメイドラインのスカート。
極度に女度が高いボトムスがどんどん増殖していった。