『100万回生きたねこ』を読んで、チェコで模索する自分と重ね合わせました
だけどねこは、ただの一度も誰のことも好きにはならないのです。死ぬことだって怖くない。
『100万回生きたねこ』のあらすじ~後半
ねこはあるとき、誰のものではない、野良猫として生まれ変わります。
ねこは自分が大好きでした。
ですがあるとき、1匹の白い美しい猫と出会い、初めて自分から誰かのそばにいたいと思います。
2匹は結ばれ、子どもにも恵まれます。
ねこは、白い猫とたくさんの子猫を、自分より好きだと思います。やがて、子どもたちが旅立ち、年老いた白い猫が死に、ねこは初めて泣きます。
100万回も泣き続け、ついにはねこも死んでしまいます。
そして、二度と生まれ変わりませんでした。
■自分より大切だと思える家族に出会えたねこを見て
娘に読み聞かせながら、最後は涙が止まりませんでした。
5歳の娘は、白い猫が死んで悲しむねこ、そして最後には死んでしまうねこの姿に「可哀そう」という感想を持ったようです。私は、やっと「自分のこと以上に愛する存在がいる」ということを知ったねこに「良かったね」と胸をなでおろしました。
このお話は、読む年齢や自分がそのとき置かれている状況や環境によって、違った感想を持つことができるでしょう。