2017年11月3日 17:45
『コウノドリ』はパパこそ見るべきドラマ~「夫婦はふたりでひとつ」じゃない
綾野剛主演の金曜ドラマ『コウノドリ』第2シリーズ。先週放送された第3話では、第1話から描かれてきたキャリアウーマン・佐野彩加(高橋メアリージュン)の“産後うつ”と、迷信を信じやすい女性・山﨑麗子(川栄李奈)の“無痛分娩”がテーマだった。
■「会社ではイクメンって呼ばれてる」
無事に出産し、病気を抱えた赤ちゃんの経過も良好。しかし、彩加は産科でも仕事復帰の話と保育園の話ばかりで明らかに様子がおかしかった。子育てに夫の協力はなく、子どもを保育園に入れることもできない。仕事復帰を焦るばかりの彩加は、産後うつに陥っていたのだ。
彩加の母親と夫の康孝(ナオト・インティライミ)の言葉と態度も彩加を追い詰めていく。九州人の母親は「男が外で稼ぎ、女は家で赤ちゃんを育てるべき」という考えの持ち主。
赤ちゃんの病気さえ妊娠中まで働いていた彩加のせいにしていた。ひどい。そして康孝はナチュラルヒール(悪役)だ。根っからの悪人というわけではないが、だから余計に絶望感がある。
「会社ではイクメンって呼ばれてる」
「出産してから性格変わったよ」
「このままじゃ、俺、しんどいよ」
ストレスが頂点に達した彩加は、ペルソナ総合医療センターに赤ちゃんを置き去りにして、屋上の柵から身を乗り出す。