ゴッホの夢とは、死の真相とは? 天才画家の謎に迫る3つのメディア
■日本に恋い焦がれた画家の思いにふれる「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」
画家を志してからのわずか8年あまりに、油絵だけでも800点以上の作品を残したゴッホ。その大きな転機になったのは、パリで日本の浮世絵に出会ったことでした。
その鮮やかな色彩の対比や大胆な構図に魅せられたゴッホは、日本を理想郷として夢見るようになり、ついには「フランスにおける日本」を求めて南仏アルルへ旅立ったそうです。
南仏の澄んだ光の下で、浮世絵のような「影」のない世界を描こう。絵師・彫師・摺師といった浮世絵の分業にならい、芸術家のユートピアをつくろう。
ゴッホがアルルの光を求め、ゴーガンを招いて共同生活を始めた背景には、そんな日本への熱い思いがあったといわれています。
「この土地は、日本のように美しく見える」
「画家たちの天国以上、まさに日本そのものだ」
画家ゴッホの日本への夢とあこがれをさまざまな角度から見つめ、さらにはゴッホにあこがれた日本の画家たちを紹介する美術展「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」は、東京都美術館で1月8日まで、京都国立近代美術館では1月20から3月4日まで開催されています。