■「風」とイメージすると
風という言葉から何を連想しますか?
風を自然現象としてとらえると、「空気の流れ」また「空気自体」ということになります。一方で、風という一文字には、単なる自然現象だけではなく「人の心」という意味もあります。
■今の時代だからこそ手紙を書いてみよう
今の世の中では、LINEやメールなど、誰がどのような状態で打ち込んでも同じように表示されるツールでのやり取りが当たり前になりました。
そのような時代にあえて筆を取り、心を込めて相手に自分の心を手紙で伝えてみる。きっと相手にあなたの情熱が伝わります。
このような時代だからこそ、あえて筆を取り手紙を書いてみることをおすすめします。
■「風信雲書」
こちらは歴史上名高い空海が最澄に送った三通の書状の中の一通目「風信帖」の中の冒頭の一文です。
作品自体は平安時代前期、812~813年頃に書かれました。
意味としては、「風のような、雲のようなあなたからの手紙、それが天から舞い降りるがごとくに私に届きました」となります。
「風のようにあなたからの心が天から舞い降りた」という一文が、なんとも熱く心を打つ表現ですね。
■空海、最澄とは
弘法大師の名で知られている空海は、中国に渡り日本に真言密教をもたらしました。