いまを一番楽しむための“おしゃれ”が、私たちを幸せにする【野宮真貴さんインタビュー】
みたいな感覚に気づくこと。自分に関心を持って、気持ちの変化をキャッチできれば、自然と世界は広がっていくんです。
――仕事やプライベートに追われていると、ファッションに意識が向かず、そういう変化をつい通り過ぎてしまうことがありそうです。でも、おしゃれになれるきっかけは、日常のなかにあるんですね。
良いことも悪いことも含めて、ささいな変化に気づくときが、アップデートできるときだと思います。たとえば私は40代のころ、「まだまだ若い」という中身と、日々うれしくない変化をしていく外見が、うまく一致しない時期がありました。いつも自信を持って着ていた洋服が、なんだか似合わないなと思ったりして。
でも、人は日々変わっているんだから、ずっと同じでなんていられない。
そんなときにも自分に興味を持っていれば、そういう微妙な変化を見逃さずに、年齢に応じて適切なアップデートができるものだと感じています。
老眼が始まったときも、とてもショックでした。でも、無理に小さい文字を読もうとして眉間にしわが寄るのもイヤだったから、おしゃれな老眼鏡を買いに行ったんです。そうしたら全然気に入るものがなくて……JINSさんと一緒にオリジナルのリーディンググラスを作っちゃいました。