■「無」をイメージしてみよう
「無」という意味を考えると、とても含みがある文字です。
「"無"とはこうである」とは一言では言い尽くせません。
非常に宗教的な悟りの世界であります。辞書では「無」とは、否定を一般化した表現。対義語は「有」とあるので”物事が存在しない”ことも表します。
「無」を単に否定的な表現、ととらえるべきではないと感じています。
純粋無垢の「無」、すなわち、あなたが何かと出会ったときに、自分の概念で色付けするのではなく、そこにある本来の物というイメージも持つべきだと。
何もないのではなく、本来の色付けされていないあるべき姿。
あなたは「無」とはなんだと考えますか?
■「大唐三蔵」
孫悟空の西遊記でおなじみ、三蔵法師はみなさんご存知の人物でしょう。
インドに渡り、17年間学んで仏法を唐に持ち帰りました。その偉業を称えるために、唐の皇帝、太宗が褚遂良に命じて書かせた「雁塔聖教序」の冒頭の文字です。
「偉大なる三蔵法師がインドより持ち帰った仏典の序文」という意味です。
■「四時無形」
「四時無形」とは、三蔵法師の持ち帰った仏典の一部で、ここでいう四時とは四季のこと。