『コウノドリ』第7話~「母にならない人生」だって“仲間”がいれば幸せになれる
綾野剛主演の金曜ドラマ『コウノドリ』第2シーズン。先週放送の第7話のテーマは「母になる人生母にならない人生」。これまで、妊娠・出産と家族のその後について描いてきた『コウノドリ』だが、今回は「出産しないこと」について深く掘り下げていた。
■子宮全摘……だけど、仲間たちがいる
お腹を押さえて倒れてしまった助産師長の小松(吉田羊)。彼女の病気は「子宮腺筋症」と「卵巣チョコレート嚢胞(のうほう)」だった。卵巣チョコレート嚢胞は放置しておけば卵巣がんになる危険性がある。
四宮(星野源)は子宮の全摘を勧めるようサクラ(綾野剛)に告げる。サクラはあくまで選択肢のひとつとして小松に手術を勧めるが、彼女は自分の身体のことがよくわかっていた。
ほかに選択肢はない。
しかし、自分自身の辛い境遇にも小松は笑顔を絶やさない。救命科に転科した下屋(松岡茉優)を励まし、赤ちゃんを取り上げ、同期の妊娠を祝福する。「小松も負けてらんないね」というちょっと心をえぐる声にも笑顔で応える。辛いこともあるが、こうした態度が周囲との信頼を培っていくのだろう。
「もう少し自分を認めてあげましょうか。一日の終わりに、よくがんばりました、と自分に声をかけてあげてください」