『コウノドリ』10話。「出生前診断」は”命の選別”か? つらい選択、あなたなら?
お腹の赤ちゃんとだって、こういう時間が過ごせるはずなのに、と。
■ダウン症の子を持つ母・奥山佳恵が考える理想
ここでダウン症の子・壮真の母親・弓枝役として奥山佳恵が登場する。
すでに多くの人が知っているように、奥山は実生活でダウン症の子を育てている(ドラマの中の設定と同じく次男)。多くの人に協力してもらいながら職場に復帰した弓枝の表情は明るい。
「いろんな人にお世話になって、どうなんだって思うけど。それこそ、壮真にもね」
ダウン症の息子を世話するばかりではなく、逆に息子に世話になっていると話す弓枝。ダウン症の子を育てることで、彼女自身得るものがあったのだろう。
奥山が理想として考えているのは、ダウン症の子と障害のない子が一緒に育ち、笑い合えるような社会だ。
「みんな得意、不得意があって凸凹なのが社会でしょう。じっとしていられない子、勉強ができる子、いろいろいて、支援が必要な子の数だけ先生が増える。子どもも、それぞれが自分にできることを考え、フォローするところはフォローしてクラスができあがっていく。それが私の理想です」(朝日新聞デジタル2017年4月29日)
なお、撮影に関するエピソードを知るために奥山のブログを読んでみたら、綾野剛に演技を褒められてひたすら大喜びしていた。