フランスの風景画のコレクションが一堂に来日
17世紀から20世紀の風景画が来日します。神話の物語や古代への憧憬、あるいは身近な自然や大都市パリの喧騒、果ては想像の世界に至るまで、描かれた時代と場所を軸にフランス近代風景画の流れをご紹介します。様々な情景を舞台にした風景画は、その土地のにおいや太陽の煌めき、風にそよぐ木々や街のさざめきをも感じさせてくれます。
クロード・モネ《草上の昼食》1866年© The Pushkin State Museum of Fine Arts, Moscow.
なかでも、注目は初来日となるモネの『草上の昼食』。同時代の人物たちとみずみずしい自然の風景が見事に調和しています。印象派の誕生前夜、26歳となる若きモネの魅力溢れる作品です。
ほかにもロラン、ブーシェ、コロー、ルノワール、セザンヌ、ゴーガン、ルソーらの作品が集います。初夏の上野で、巨匠たちが愛した光と色彩が躍る美しい風景を巡る「旅」を体感できます。
展示構成
第1部「風景画の展開クロード・ロランからバルビゾン派まで」
1章近代風景画の源流/2章自然への賛美
第2部「印象は以後の風景画」
3章大都市パリの風景/4章パリ近郊--身近な自然へのまなざし
5章南へ—新たな光と風景/6章海を渡って/想像の世界
宗教画の背景として描かれていた風景でしたが、17世紀のオランダにおいて「風景画」