くらし情報『女ひとり、深夜の寄席へ【新世界を嗜む】』

女ひとり、深夜の寄席へ【新世界を嗜む】

そんな人の姿を見ていると、ふっと、じゃあ自分は?という気持ちも湧いてくる。

あんなに熱くなれること、今の自分は持っているだろうか……?

■無意識にハマる。未知との遭遇

新しい世界へ入っていくきっかけは、いまどき珍しい(?)テレビっ子の友人が勧めてくれた落語番組だった。

古典落語に”あえて”映像をつけるという、チャレンジングな番組は、最初流し見(なんなら流し聴き)だったのだけれど、いつのまにか食い入って見入り、毎週欠かさずに見続けるまでになった。

もしかしてこれが、はまっている、ということだろうか。

このときは、自分が”はまっている”という自覚はまるでなくて、そのことに気づいたのも先ほどの友人の「そんなに好きなら寄席に行ってみたら?」の一言がきっかけ。気づきました。ありがとう友人。


■女ひとり、深夜の寄席へ

Benjamin hung 359037


新宿で行われている深夜の寄席は、昼と夜の公演と比較して、演者も少なく、そのため料金も1000円とおてごろ。夜9時半開演にもかかわらず、開演の1時間前には、30人くらいの列がすでにできていた。

男女比は男性が若干多いくらいで、スーツ姿の人もいる。

「今日も来ました。

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