くらし情報『「きれい」だった能楽が「楽しい」に変わるまで【和のお稽古体験談】』

「きれい」だった能楽が「楽しい」に変わるまで【和のお稽古体験談】

目次

・お能との出会い
・能の稽古を始めたきっかけ
・お稽古ごととしての能の魅力
・これからお稽古を始められるかたへ
・編集後記
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素人弟子として能を習うユウコさんに体験談を語ってもらった。(撮影:今村綾子)

■お能との出会い

――お能との出会いはいつ頃だったのでしょう?

ユウコさん:本格的な出会いは、お稽古を始める数年前に靖国神社の夜桜能(*1)を観に行ったときですね。

それまでスペインに渡っていて、3年間日本で春を過ごしていなかったんです。スペインには桜によく似たアーモンドの花は咲くけれど、やっぱり日本の桜が恋しくて。

それで、帰国した翌年、「思いっきり桜を楽しもう」と思って、以前人から勧められていた夜桜能を観に行きました。

(*1)夜桜能……毎年4月に桜の時季に合わせて靖国神社の能舞台で行われる屋外の能公演。ライトアップされた桜の幻想的な風景の中で能を楽しめる。

――初めてお能をご覧になっていかがでしたか?

ユウコさん:もう何の曲(演目)だったかも覚えていないのですが、すごくきれいだったということは鮮明に残っています。


それから必ず桜を楽しむひとつのイベントとして、毎年夜桜能に通うようになって、お能もたまに見に行くようになりました。

■能の稽古を始めたきっかけ

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仕舞(能の舞)をお稽古中のユウコさん、柔らかい雰囲気から一転キリッとした表情に。

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