『隣の家族は青く見える』3話。子を持ちたくない女と子を引き取る男、価値観の違うカップルの悲劇
深田恭子、松山ケンイチ主演のドラマ『隣の家族は青く見える』。さまざまな価値観を持つ4組のカップルを描く群像劇だ。第3話のサブタイトルは「夫婦の絆!!妻の涙と夫のあふれる想い!!」。物語のメインになったのは、亮司(平山浩行)とちひろ(高橋メアリージュン)の「子どもを作らないカップル」だった。
■「父親としての責任」と「婚約者としての責任」
亮司はちひろに隠れて、別れた妻の息子、亮太(和田庵)に会いに行っていた。亮太の母親が急死してしまったからだ。亮太の祖母は年老いて、子どもを育てることができない。亮司は亮太を引き取って育てることを決意する。
そんな中、亮司が亮太と一緒にいるところを、ちひろが目撃してしまった。
ちひろに自分から切り出し、真実を包み隠さず話そうとする亮司。だが、「子どもはいらない」と宣言しているちひろは話している途中、亮司から離れて背を向けてしまう。物理的な距離が、心の距離だ。
「おれとしては、亮太を引き取って、この家で暮らしたいと思ってる。だから、もしちひろが嫌なら……」
「嫌なら何?引き取るのやめる?それとも、私と別れる?」
「亮太を引き取らないっていう選択肢はない。