いつの時代も、いくつになっても「嫉妬」という感情は生まれるもの。
恋愛、仕事、同姓、異性、あるいは若さ。自分が知らないパートナーの異性の友人、もしくは不倫相手の本妻、同僚の奇抜なアイデア。
まさかと思っていた人の昇進、ふと横目に見た、輝いている女性と自分を比べたときなど。
あなたはこれまで、どうやってこの感情を乗り越えてきましたか。
嫉妬し続ける。
誤魔化す。
その状況から逃げる。
カミングアウトして吐き出す。
向き合う。
もし、嫉妬という感情を自身で対処する方法がわからない、消化不良な状態になっている方がいたら、空海の考え方を参考にしてみてはいかがでしょうか。
■空海とは
空海というお坊さんのことは、学生時代の歴史の勉強で出てきたかと思います。
しかし、仏教のひとつくらいの認識で、クローズアップされることは一般的には少ないのではないでしょうか。
「弘法にも筆の誤り」ということわざがありますが、ここにある「弘法」は弘法大師、つまり空海のことです。
空海は世界遺産である高野山で、金剛峰寺を建立した真言宗の開祖でもあります。
■空海の考える「嫉妬」とは
義浄という唐の時代の僧が訳した「能断金剛般若経」