映画『最初で最後のキス』感想。“今を生きる若者たちの悩み” 16歳の恋と友情をビタースイートに描いた青春映画!
こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。
16歳の頃、あなたはどんな毎日を過ごしていましたか?
【シネマの時間】第30回は、イタリアの地方都市ウーディネを舞台に16歳の高校生3人の恋と友情をビタースイートに描き、本国イタリアでスマッシュヒット!ヨーロッパ各国の映画祭で多数の観客賞を受賞した話題作!映画『最初で最後のキス』をご紹介致します。
SNSでのイジメ、LGBT、親子関係、デートレイプ、少年犯罪など現代の若者が抱える問題に鋭く切り込み、友情、恋、絆、青春の煌めきや残酷さなど日本の若者たちにも共通する多くの出来事を、レディ・ガガなどのポップな音楽にリズミカルに乗せて、イタリアらしいカラフルでファンタジックな映像で描いています。
イタリア本土では、監督と俳優たちが全国各地の高校を訪ねてティーチイン上映会を行い、実に3万人の学生が本作を鑑賞し、「リアルな自分たちが描かれている」「両親に観て自分たちの考えを知ってほしい」といった感想や意見交換が持たれたそう。
観るものは、主人公の3人の高校生のみならず取り巻く大人たちそれぞれの立場によって共感し、痛みを共有し、心からエールを送らずにいられないでしょう。