パルムドール受賞! 『万引き家族』は是枝作品初心者にもオススメ 古川ケイの「映画は、微笑む。」#53
◼︎日本人21年ぶりのパルムドール!
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DRESS読者のみなさん、こんにちは。
今回みなさんにご紹介したいのは、日本人監督作品としては、1997年の今村昌平(いまむら・しょうへい)監督『うなぎ』以来、21年ぶりにカンヌ国際映画祭の最高賞であるパルムドールを獲得した是枝裕和(これえだ・ひろかず)監督の『万引き家族』です。
1995年『幻の光』でデビューした是枝監督は、2004年、事件報道で断罪された家族の内側を描いた『誰も知らない』で、主演の柳楽優弥に史上最年少および、日本人として初めてのカンヌ国際映画祭・最優秀主演男優賞をもたらしました。
2013年の『そして父になる』で子どもを取り違えられた夫婦を、2015年の『海街diary』では腹違いの姉妹を、2016年の『海よりもまだ深く』では離婚した夫婦とその子どもなど……さまざまな家族の形を描き続けてきた是枝監督。
本作で描くのは、祖母の年金を頼りに、足りない生活品は万引きで賄う、とある家族の姿です。
◼︎『万引き家族』のストーリー
高層マンションの谷間にポツンと取り残された平屋で暮らす5人の家族。