くらし情報『真木よう子「うまくやる必要なんてない。自分が納得できる人生を選ぶだけ」』

真木よう子「うまくやる必要なんてない。自分が納得できる人生を選ぶだけ」

6月22日に封切りとなる映画『焼肉ドラゴン』は、家族の物語だ。

舞台は1970年、高度経済成長期まっただなかの関西。

小さな焼肉店を営む家族が、時代の波に翻弄されながらも、本気でぶつかり、本気で生きる姿を描いている。真木よう子が演じるのは、しっかり者の長女・静花。自分の気持ちよりも家族の幸せを優先する、控えめな女性だ。

「私自身は、兄と弟ふたりの4人兄弟。みんなが読んでいるケンカ漫画やヤンキー漫画の口調を真似て、よく遊んでいました。『ふざけんなよ』みたいな荒々しい言葉も、それでいっぱい覚えたと思う。
だから、いまだにそういう役が得意なんです」

そう笑ってから、今回の静花役を振り返る。

「今回、静花というおとなしやかな役でオファーをいただいて驚いたし、うれしく思いました。きっと、いままでとは違う気持ちが味わえる役だと思ったんです」

静花のような女性が、何を見て何を思い、どんな行動をとるのか。どんな気持ちを押し殺し、どんな言葉を口にするのか。そして、どんな幸せを求めるのか。新しい役柄を演じることで、知らない世界が見えてくる。

「全然違う人格の人間を演じていると、芝居で誰かと掛け合いしているときに“未知の感情”を発見することがあるんです。

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