自信とキレイをくれる、私だけのジュエリーをつくる人
素肌の上で輝くジュエリー。何かを誓うためのもの、自分に自信を授けてくれるもの、自分を守ってくれるものとして……鏡のなかの自分と対峙しながら、私たちはジュエリーに思いや願いを込める。
自分の楽しみとして買ったり、両親や祖父母から受け継がれたり、パートナーから贈られたり。ジュエリーとその周辺には必ず物語があり、手にした瞬間の記憶は頭と心に鮮やかに刻まれる。
「今でも強く印象に残っているのが、ファーストジュエリーの思い出です。高校生のとき、母が真珠の18金リングを買ってくれました。昔から『本物を持つようにしなさい』と言っていた母が初めて贈ってくれた、本物のジュエリーで今でも大切にしています」
こう話すのはジュエリーデザイナーの脇島明希奈さん。希少石をメインに用いた遊び心あるハイジュエリーを揃えた「脇島明希奈」、セカンドハンドのダイヤモンドやチェーンを使用したエシカルジュエリーラインの「Akina Wakishima」の2ブランドを手がける。
■ジュエリーは個人が身につけられる最小の「美術品」
大学で教育学を専攻するなかで、ものづくりをしたい気持ちが高まったのは、国内外の美術館や博物館、アンティークマーケット巡りにのめり込んだのがきっかけだった。