2018年8月15日 19:00
自分の「嫌だ」を大事にする。「LEBECCA boutique」赤澤えるが考える自分らしい装い
服も情報も溢れる世の中。
その大海に浮かべば、自分の“好き”も“嫌い”も迷子になる。
いろいろなモノが生まれては消費される現代において、わたしたちは何に自分らしさを見出せばよいのだろう。
そんな悩みにヒントをくれそうな女性に話を聞いてみることにした。
彼女の名前は、赤澤えるさん。
古着とそれに着想を得たオリジナルアイテムのお店「LEBECCA boutique」の代表をしている彼女は、いつでもどこでも、赤い髪色のボブカットに赤いワンピースという装い。そこには揺るぎないポリシーがあるようにも見える。
彼女のライフヒストリーをひも解きながら、「自分らしい装い」の糸口を探る。
■アパレル業界に入るのは、どちらかと言えば「嫌」だった
――えるさんは最初に入られた会社から今まで、ずっとファッションに携わるお仕事をされてきていますよね? 小さいころから服が好きだったんですか?
好きでしたけど、今の「好き」とは違っていました。小学校高学年のときに「エンジェルブルー」や「メゾピアノ」といったブランドの服がものすごく流行っていたんですね。
そんなに裕福な家ではなかったんですけど、お祝い事があるたびにメゾピアノの服を買ってもらって、すごくうれしかったのは覚えています。
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