自分の「嫌だ」を大事にする。「LEBECCA boutique」赤澤えるが考える自分らしい装い
桃の農家さんを訪ねたときは「桃でワンピースを染めたら素敵だな」とか、魚の生産者さんを訪ねたときは漁で使った網がゴミになるんだったら、「その網を糸にして服が作れないかな」とか、アイデアのタネをもらって帰ってくることもありますし。実際に新たな事業として動き出している部分もあります。
――ワクワクしますね! その新たな事業について、もう少し詳しく聞かせていただけますか?
私は糸をつむぐところから縫製するところまで、すべての生産者の顔が見えるモノづくりをやりたいと思っていて。私が私の言葉で「あなたのつくっているものが素晴らしいから協力してほしい」と伝えていって、最終的にひとつのワンピースをつくるのが目標なんですね。
今はそれを叶える場所としてブランドをつくるところまで話が進んでいて、最終的にはそこでつくった服をLEBECCA boutiqueに卸すところまで行きつくのが直近の目標です。
――お話を伺っていて、えるさんには何があってもブレない強さと一貫性があると感じました。たとえば誰かに嫌なことを言われたときなんかは心が揺らぐ瞬間もあるかなと思うのですが、それでも信念が折れないことにはどんな理由があるのでしょうか?
――ありがとうございます。