映画『ライ麦畑で出会ったら』感想。愛すべき青春映画の傑作! この旅が、きっと明日を変えるはず!
こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。
紅葉の美しい季節になりました。
読書の秋、お気に入りの本屋さんを巡ったり、本を読む楽しみは、一瞬にして異次元を旅できるとても贅沢な時間ですね。
J.D.サリンジャーの不朽の名作『ライ麦畑でつかまえて』をお好きな方も多いと思います。【シネマの時間 】第45回は、その一冊の本に心奪われた青年の成長を描く珠玉の青春映画『ライ麦畑で出会ったら』をお送りします!
本作は、ジェームズ・サドウィズ監督の自伝的な内容を基に描かれているだけに、青春時代ならではの甘酸っぱさとほろ苦さがとてもリアル。
誰にとっても忘れることのできない青春時代。
普遍的ともいえる感情は幅広い層からの共感を呼び、長編監督デビュー作にして世界各地の映画祭でも数々の賞を受賞し、絶賛されています。
不器用ながらも純粋でまっすぐな主人公ジェイミーに抜擢されたのは、大ヒット作『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』でも注目された若手俳優のアレックス・ウルフ。
謎に包まれた伝説の作家サリンジャー役には、『アダプテーション』の名優クリス・クーパーが演じ上げ、見事な存在感を放っています。