映画『生きてるだけで、愛。』感想。趣里×菅田将暉で贈るエモーショナルなラブストーリー!
おまけに鬱による過眠症のため、家にいても家事ひとつできず、敷きっぱなしの布団の上で寝てばかり。
姉との電話やメールでのやり取りだけが世間との唯一のつながりでした。
一方の津奈木も、文学に夢を抱いて出版社に入ったものの、週刊誌の編集部でゴシップ記事の執筆に明け暮れる日々。
仕事にやり甲斐を感じることもできず、職場での人間関係もままなりません。
それでも毎日会社に通い、家から出ることがほとんどない寧子のためにお弁当を買って帰ります。
津奈木は寧子がどんなに理不尽な感情をぶつけても、静かにやり過ごして喧嘩にすらなりません。
それは優しさであるかに見えて、何事にも正面から向き合うことを避けているような態度で、むしろ寧子を苛立たせますが、お互いに自分の思いを言葉にして相手に伝える術は持ってないのでした。
ある日、いつものように寧子がひとりで寝ていると、部屋に安堂(仲里依紗)が突然訪ねてきます。
かつて津奈木とつき合っていた安堂は彼に未練を残しており、寧子と別れさせて彼を取り戻したいと言います。
まるで納得のいかない話ですが、寧子が津奈木から離れても生きていけるように、なぜか安堂は寧子の社会復帰と自立を手助けすることに。