映画『生きてるだけで、愛。』感想。趣里×菅田将暉で贈るエモーショナルなラブストーリー!
こうして寧子は安堂の紹介で半ば強制的にカフェバーのバイトを始めることになります。
カフェバーではマスターの村田(田中哲司)とその妻である真紀(西田尚美)をはじめ、引きこもりの過去を持つ莉奈(織田梨沙)も働いており、寧子を全面的にサポートするというのです。
最初は戸惑いつつも、思いがけないチャンスを得て、寧子は今の自分と生活から抜け出そうと次第に前向きになっていきます。
そんな寧子の変化と挑戦に耳を貸す余裕もなく、相変わらず否定も肯定もせず受け流す津奈木。
会社では気の進まない仕事を大量に押しつけられ、「ゴシップ誌は皆さんの下半身でメシを食っている」と割り切っている編集長の磯山(松重豊)とは話が通じません。ただひとり、同じ葛藤を抱えている後輩の美里(石橋静河)だけはさりげなく彼を気遣っていましたが、記事の無断差し替えが発覚したことをきっかけに、疲労とストレスの限界に達した津奈木はついに爆発してしまいます。
同じ頃、寧子は遅刻や無断欠勤を繰り返しながらも、見守ってくれる村田たちのおかげで、みんなの仲間入りができるかのように思えていました。
しかしそれも長くは続きません。