くらし情報『砕け散った彼女の笑顔には、愛と孤独と欲望が詰まっていた。『チワワちゃん』吉田志織』

砕け散った彼女の笑顔には、愛と孤独と欲望が詰まっていた。『チワワちゃん』吉田志織

吉田志織が演じる“チワワちゃん”は、バラバラ殺人事件の被害者だ。誰に、なぜ殺されたのかはわからない。遺体の身元が「千脇良子」だと報道されても、本名を知らない遊び仲間たちは、それがチワワちゃんのことだと気づかなかった。

そんな役のことを、吉田志織はうらやましかったという。

「チワワは、なんでも自分がしたいようにやっているんです。本人にとっては、それが当たり前。“やりたいように生きる”ということを、いかにも普通にやってのける清々しさに、ちょっと憧れる部分がありました」

だから彼女は、チワワちゃんになって生きてみたい、と思った。「撮影期間だけでも、映画の2時間だけでもいいから」と話す様子は、その“人生”を叶えた高揚をどこかまだ引きずっている。
体当たりの演技で勝ち取った、自身初のメインキャストだ。

目次

・自分とつながった他人を生きる、消耗
・どうして、そんな笑顔ができるの?
・苦しむことで、生きていく


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■自分とつながった他人を生きる、消耗

背が小さくて胸が大きくて、底抜けに明るい。やりたいことを脊髄反射で選び取り、思うままに生きている。そんなチワワちゃんの死後、仲間たちが語るのは、自分に見えていた“彼女の姿”だ。ある人にとっては家庭的、ある人にとってはビッチ、ある人にとっては孤独。さまざまな横顔を持つチワワちゃんを演じることには、もちろん苦労もあった。

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