映画『サムライマラソン』感想。豪華キャストとアカデミー賞スタッフが贈る幕末エンターテインメント!
「国と藩を守らなければならない」と考えた勝明は、藩士たちの心と体を鍛錬するために「明日、十五里の遠足(とおあし)を行う」と宣言しました。
「優勝者はどんな願いも叶えられる」と聞いて、藩士たちは色めきたちます。
そんななか、勝明の娘の雪姫(小松菜奈)が城を抜け出し、城内で大騒ぎとなります。
芸術的才能に恵まれた雪姫は、江戸へ出て絵画を勉強し、いずれは異国へも渡りたいと願っているのですが、父からは激しく反対されていました。
重臣の息子で、辻村平九郎(森山未來)を婿にとって藩を治めるよう命じられ、強い決意のもと逃げ出したのです。
一方、城下の人々の間では、早速誰が1着になるかの賭けが始まっていました。
藩で一番足が速いのは、足軽の上杉広之進(染谷将太)だと誰もが知っていました。
上杉は両替商の留吉に茶屋で奢られ、1着にならなければ10両渡すと八百長を持ちかけられます。
妻子の待つあばら家へ帰った上杉は、1着とお金とどちらをとるか悩むのでした。
ところが、その夜江戸城では、安中藩の人々にとって絶体絶命の指令が下されていました。
以前から勝明を警戒していた五百鬼が、安中藩の遠足を「謀反の動き」