映画『魂のゆくえ』感想。巨匠ポール・シュレイダー監督が構想50年の末に完成させた“聖なる映画”
と自分自身の辛い体験を通して命の大切さを語ります。
しかしながら教会に戻ったトラーは、これで良かったのかと思い悩みます。
心の底ではマイケルに共感し、自分の説明に納得のできないもうひとりの自分がいるのでした。
一方、トラーは、ジェファーズ牧師とともに教会の250年式典の準備に追われていました。用を足すと尿は血の色で体調も思わしくありません。病院で検査を受けると病名は、癌でした。
ある日、メアリーから突然携帯に連絡があります。「すぐにきて。いますぐに」
メアリーの家を訪れるとガレージに案内されました。
「電池のストックを探していて偶然これを見つけてしまったの。マイケルがガレージで何か作っていると思ったら……」
それは、爆弾を装着した自爆テロのためのベストでした。
「このままにしていてはまずい。とりあえず私が持ち帰る」警察には通報しないと約束し、トラーは教会に戻りました。
そんななか、彼は自分の所属する教会が、環境汚染の原因を作る大企業から巨額の支援を受けていることを知るのです。
本当の正義とは一体何なのか?
トラーの心は徐々に揺らぎ始め、やがて怒りにも似た感情が彼を蝕んでいくのでした…!
■映画『魂のゆくえ』作品紹介
映画『魂のゆくえ』2019年4月12日(金)