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秋の夜長、ひとりの自分を慈しむ

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街を歩いていて目を引くあの人。なぜその人に惹かれるのか、そこに感じられるのは背後にあるライフスタイル。その人からイメージをふくらませて、素敵な生活を想像してみた。

■映画館で見かけた、凛とした佇まいが素敵な人

秋の夜長、ひとりの自分を慈しむ


ある日の夜、映画館で見かけた、知的なボブとブリティッシュな着こなしが目を引く人。

グリーンのスカーフは制服のように胸元で結ばれていて、レトロな雰囲気。そこに合わせたロンTが流行りのオーバーサイズのものでなく、ジャストサイズなのもいい。

映画のパンフレットを見る彼女は、背筋がすっと伸びて凛としている。
その姿がブリティッシュな着こなしとマッチしていて、ひとりの時間をいつも楽しんでいるのが感じられる。


秋の夜長。
彼女のように、ひとりの夜を楽しむことができたのならどんなにいいだろう。

■寂しいときは思い切ってひとりになり、自分を慈しむ

秋の夜長、ひとりの自分を慈しむ


そう、たとえば。
ひとりのときこそ自分らしいルームウェアに身を包む。
下手をすると一番長い時間身にまとっているルームウェアは、おざなりにできない。
(繊細なレースのランジェリーにビンテージのガウンなんてどうでしょう)

秋の夜長といえば、読書時間も楽しみのひとつ。
大きめのマグに温かい飲み物を入れて、愛用の毛布にくるまれてゆっくりと過ごす。
長年愛用している毛布は妙に体に馴染み、このまま眠ってしまうのもまた至福のときだろう。


1日の終りにはじんわりと筋肉を伸ばし、体と対話する。
体と心は連動しているもので、体がほぐれると心もほぐれるもの。
今日1日がんばった自分を慈しみ、明日の自分のために整えておく。

ときには、スマホもテレビも消して、ただ静かな時間を過ごしてみる。
窓からはしっとりとした夜風が入り、微かに虫の音が聞こえてくる。

昔から空想が好きだった私は、ひとりの時間を見つけては想像の世界に思いを馳せた。
そこでは私は何にだってなれた。

周りからはずいぶんとボーッとした子どもだと思われていただろうが、さまざまな物語の中でヒロインとなったその時間が、紛れもなく今の自分を作っている。


もしかしたら、ひとりの夜が寂しいと思うかもしれない。人肌恋しくなり、誰でもいいからと他人と過ごし、かえって心が疲れることもあるかもしれない。

そんなときは思い切ってひとりになり、自分を慈しむ時間を作る。
私が愛されたかったのは自分自身。
自分を認め、少しずつ慈しむことができたとき、ひとりが怖くなくなった。

ふと、背筋が伸びて凛としていた彼女を思い出す。
彼女にも、かつては寂しい夜があったのだろうか。

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