2011年8月19日 17:00|ウーマンエキサイト

木村カエラ約1年半ぶりのライヴ

2011年8月3日横浜BLITZで行われた、木村カエラライヴ「XYLISH presents Welcome Home Tour」を完全レポート。

木村カエラ約1年半ぶりのライヴ

木村カエラがステージに帰ってきた!結婚、妊娠、出産と、女性としての大きな節目を迎えた彼女が、約1年半ぶりのライヴを行なう…人生における大切な経験をした後で、どんなステージを見せてくれるだろう。そんな期待に胸を膨らませたファンで、横浜BLITZのフロアは超満員御礼。観客との距離が少しでも近いライヴハウスで復帰したいという、彼女からの希望だったという。一方で会場の一角には“女性専用エリア”を設けるなど、気配りを忘れないあたりもファン想いのカエラらしい。

19:06、照明が落とされ妖しく赤く光るライトの中、バンドメンバーが姿を見せた。バスドラムが轟き渡り……、そこへ、まるでつむじ風のようにクルクルと軽やかに舞いながら、ステージ中央に木村カエラ登場! 会場の興奮が一気に沸点へと達する中、彼女が最初に選んだ曲は、この日リリースされたばかりの新曲「喜怒哀楽 puls 愛」。スピード感溢れるハードなロックナンバーは、ライヴの始まりを告げるのにうってつけだ。
最初のMCで、「どーも、木村カエラです! ようこそ、そして、ただいま~!」と挨拶すると、温かな拍手に包まれた。「せっかくライヴハウスに来たんだから、暴れたいよね」と紹介されたポップ&パワフルな「はやる気持ち的My World」では、さっそく男子たちがモッシュ&ダイヴで応戦。初期の代表作「リルラ リルハ」では冒頭のエッジーなギターのリフで歓声が起こるなど、ファンも木村カエラの楽曲、木村カエラのライヴをどう楽しめばいいかを知り尽くしている。

また、MCの途中、観客から「hot pepper歌って」と無茶ぶりされる場面も。けっきょくはカエラが折れて、ダンスと歌を即興で披露するなんてサプライズも起きた。まるで親友同士のような信頼関係から生まれる濃密で温かな空気感……。「同窓会みたいだもんね」と語りかける彼女の言葉にもそれがよく表われているが、深い絆をアツい形で表現できる場所として、再スタートの場所をライヴハウスに指名したのだろう。 中盤のミディアム~スローなナンバーを集めたパートでは、説明無用の名曲「Butterfly」を披露。
力強くも温かなバンドサウンドに乗せ、透明感溢れる歌声が会場に響き渡った。終盤の“ラララ~”では大合唱となり、みんなの心がぴったりと一つになったことを強く感じた。

「後半だから、盛り上がるよ!」と突入した終盤。「BEAT」では、ギターをかきむしりながらパンチのある歌声を聴かせ、ますます観客のテンションは急上昇。最後まで木村カエラは常に輝く笑顔でオーディエンスに歌いかけ、まるでバレリーナのように愛らしくクルクルと回り続けた。ラストの『happiness!!!』のように、誰もがこの場所にいる幸せを感じたに違いない。

木村カエラ約1年半ぶりのライヴ

この日、目に見えて新しいことは何も起こらなかった…のかもしれない。今まで共に歩んできたメンバーとファンと、今までのように心から通じ合えるライヴをした。
ただそれだけのこと、と照れ屋な彼女はそう言うかもしれない。それでも、アーティストとして、そして、女性として、木村カエラはますます深まったのだと、思わずにはいられない夜だった。

取材・文/橘川有子


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