蓬莱洋館ヴィラ・デル・ソルで、スペシャルな秋コースを堪能
紺碧の海を臨む伊豆のクラシックオーベルジュ「蓬莱洋館ヴィラ・デル・ソル」。ふだんは魚介がメインのフレンチを提供しているが、この秋は特別に「山の幸」を取り入れたコース料理が楽しめる。題して「秋の伊豆七宝フレンチ」。その特徴は、素材の入荷状況や季節に合わせて「素材の微細な状態の違い」を熟練のシェフが技巧を尽くして調理に反映させていること。
「ヴィラ・デル・ソル」とは“太陽の館”を意味するそう。洋館の歴史は、なんと明治時代まで遡る。格調高いアンティークの数々。足を踏み入れればたちまち異国の香りに包まれる。
熱海湾を望む“海辺の別荘”では熟練のソムリエが注ぐワインとともに極上の秋が味わえる。
素材を大切にするというシェフのポリシーは、“マイナスすることを恐れない”。そんな「秋の伊豆七宝フレンチ」をぜひ味わってみて。
お問い合わせ:ヴィラ・デル・ソル tel.0557-80-2020
秋の伊豆七宝フレンチ(1)谷口ファームとの一皿 ~秋野菜と貝類のサラダ パセリのエミュルシオン~
パセリのクリーミーなソースを添えた貝類に新鮮な伊豆の秋野菜がたっぷりのサラダ。
(2)高足蟹と古代米(赤米)のリゾット コライユ(みそ)のブルーテ
身がぎっしり詰まった西伊豆の高足蟹と古代米にコライユのソースを合わせて。
(3)7年ヴィンテージの蛤のヴァプール・ブリュレ
大蛤を炭火で一気に焼きあげるという素材の旨みを存分に引き出した調理法。味付けはあえてしない、というシンプルさ。
(4)カワハギのコンソメロワイヤル
海のフォアグラとも呼ばれ、あらゆる栄養がぎっしり詰まった肝と身から抽出したクリアなコンソメスープ。
(5)甘鯛の鱗焼き 秋野菜の煮込み その葉ソース
じっくり焼いた鱗とわずかに焼かれた身に煮込んだ秋の根菜ソース添え。
(6)天城軍鶏胸肉の低音ロティー
七宝メニューのメイン・ディッシュ。天城の名産「わさび」を食べて育った軍鶏にフォアグラのトリュフをかけて、仕上げに少量のグラッパを香らせるという大変贅沢な一皿。
(7)豆山の栗のマロングラッセ ショーソン仕立て
渋皮をつけたままマロングラッセをヘーゼルナッツとともに包んで焼いたパイ。
取材/栗丘とまこ