号泣率93%!?映画『私だけのハッピー・エンディング』植木理恵先生インタビュー
女性必見・号泣率93%(試写会後のアンケート調査結果)の映画『私だけのハッピー・エンディング』(12月17日公開)に見る、女性のための恋愛指南イベントが、ゲストに心理学者・植木理恵先生を迎えて12月5日に開催された。
植木理恵先生のコメント●映画の感想色んな種類の涙を流させる映画でした。涙は、「怒りの涙」「くやし涙」「美しい涙」、「切ない涙」、「幸せの涙」など色んな種類があるのですが、全部の種類の涙を流させてくれる映画でしたね。映画を観た後、魂が全部抜けたような気持ちになる、たくさんの種類の涙が出てくる映画だと思いました。
●どんなシーンで涙されましたか?何回も泣くシーンがありました。30歳で大腸がんを宣告されたマーリーは、それまで自分自身に向き合ってこなかった。彼女はすごく知的でコケティッシュでユーモアにみちている女性ですよね。そして“がん”を宣告された後でも、だんだん彼女のユーモアは皮肉も含めた高度なものになっていく。
どんどんとその知能が上がっていく彼女に、心理学者として肝銘を受けました。普通、病気になるとやる気がなくなり、今までユーモラスでウィットに富んだ女性が、全く冗談を言わなくなるということが多いのですが、マーリーはずっと周りの人に対して天使でいつづけるんですよね。でも、やっぱりぽっかりと胸に穴が空いてしまう。
この映画は恋愛に特化していてクリスマス向きの映画だとは思うのですが、私は是非ご家族でも観てもらいたいと思いました。本作に登場するお父さんはすごく知的で、「こうするべきだ」という一般論を言うお父さんなんですね。そのお父さんが「アイラブユー」とマーリーに伝えたときに流した彼女の涙。お父さんが「あなたが生きくれて嬉しい」というメッセージを伝えたときに、マーリーは「それで良いのよ。それが欲しかった」のという言葉。
死を間近にした親子のやりとり。やはり普段父親とは「こうするべきだ」、「ホンマでっか!?TVは辞めた方が良い」など、一般論なんですよね。でも「アイラブユー」という言葉はこんなにも染み入るのか、と私もそのシーンに親子を投影して観ましたし、“家族愛”というものも多分に含まれている映画だなと拝見しました。語っていると父とマーリーのシーンが甦って..今涙を我慢しています。