『ヤング≒アダルト』シャーリーズ・セロン オフィシャルインタビュー
●あなたが演じる主人公、メイビスはとても強烈なキャラクターです。演じることに不安はありませんでしたか?そうね。でもだからこそ私も、そして観ている人たちもリアリティを感じることができるんじゃないかしら。メイビスは間違いなく問題を抱えているし、大人の事情に立ち向かう手段を持ち合わせていない。精神的成長が止まっていて、ものごとの現実の姿を見つめ対処する洞察力に欠けているわ。
●メイビスのことを誰かが「女王気取りのクソ女!」と呼ぶおもしろいセリフがありましたね。そうそう、あれは傑作よね!
●メイビスは悲しくて孤独な女性だから時には苦しい時もある。彼女は内側に常に何かを抱えていて、爆発寸前のようですが…メイビスは本当にイヤな女なのよ。
誰だって初めは、これほど性格の悪いキャラクターには共感できないと思う。ところが意外とそうじゃない。それがこの映画のすごいところなの。
ジェイソンは、映画を見ることは、鏡を出して自分自身を見るようなものだって言っている。私もそう思うわ。私が一番感動する映画は、ストーリーの中に自分自身の姿を見つけることができる作品よ。私があこがれを抱くような偉大な人が登場する必要はない。もちろんそういう映画の方が見るのは楽だけど、欠点やあまり見たくない部分をあえて見せてくれるものが好きなの。
だからきっと…メイビスは観客、特に女性に受け入れられるんだと思う。
●ご自身がメイビスと共通していると思うのは、どんな部分ですか?あら、そんなことを言わせたいの(笑)たくさんあるわよ!
メイビスの行動の多くは、とても好ましいとは言えないようなことだけど、私たちみんながその日を切り抜けるためにすることばかり。いかにもサバイバルモードよね。例えば、小さなウソや彼女が常に“隣の芝生”をうらやむ考え方、自分の人生はすばらしいと他人にはっきりと伝えるやり方などよ。こういったメイビスの言動は極端だけど、そこには多くの女性が思い当たる真実がある。もちろん孤独感もね。
メイビスはとても孤独なの。彼女はそれを誰にも打ち明けないけれど。
人は誰でも孤独を経験していると思う。だからこそ、この映画にはたくさんの人の心に響く要素が詰まっているんだわ。
作品情報『
ヤング≒アダルト』
監督:ジェイソン・ライトマン
出演:シャーリーズ・セロン、パットン・オズワルド他
配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン
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