『誇らしげだが、空(から)。』前川紘毅&AAA 興真司郎 インタビュー
3月6日(火)より開幕する舞台『MEN'S NA-TION project第一弾「誇らしげだが、空(から)。」』。“MEN'S NA-TION”とは、若手男性俳優タレントを中心としたエンターテイメント創作プロジェクトの総称。演劇を中心にライヴなど、あらゆるエンターテイメントを企画・制作していく。今回の舞台はその記念すべき第1弾。シンガーソングライター兼俳優である前川紘毅と人気ユニットAAA(トリプルエー)のメンバー真司郎が、演劇エンターテイメントに挑戦する。プライベートでも大親友という二人に、舞台のこと、お互いのことなどざっくばらんに語ってもらった。
●まずはこの舞台をやることになったきっかけを教えて下さい。前川:真ちゃん(真司郎)とは、映画での共演がきっかけで、いつの間にかすごく仲良くなったんです。
それで、一緒にご飯を食べに行ったり、遊んだりしてる中で、「何か二人でできたら楽しいよね」っていう話をいつもしていて。それが、少しずつ具体的になってきて、例えば、一緒に曲を書いたりはしていたんですけど、僕らはアーティスト活動を軸にしながら役者もやっているという二人なので、もっとそれを活かしたものができないかと。僕らでしかできないものをやって行きたいなという話を、何となく酔っ払いながら会社の人に話をしていたら、できることになりました(笑)。
●真司郎さんと一緒に何かをやりたいというのが、きっかけだったと。前川:そうです! 真ちゃんと仲良くなってなかったら、絶対に今回の舞台は無いですね。
●真司郎さんは、今回の話を前川さんから聞いたとき、どう思いましたか?真司郎:舞台と聞いて、最初はぶっちゃけあんまり乗り気ではなくて(苦笑)。むしろ、「ゴメン、やらない」って言ってたんですけど。というのも、これまで何度か舞台をやらせて頂いていたんですけど、苦手意識があったんですよね。
でも、よく話を聞いてみると、芝居だけじゃなく、いろいろできる舞台なんだってわかって、「じゃあ、やってみようかな」って。前川紘毅の説得により、今は前向きです(笑)。
●その“いろいろ”には、ただ役者として出演するのではなく、企画段階からアイディアを出していくことも含まれてますよね。前川:僕はもともと企画することが好きで、基本的に自分のライヴだったら、会場のセッティングから、バンドのメンバー選び、ライヴで使う映像のロケから編集、それこそ、グッズの制作から値段、打ち上げの費用まで、全部自分でやりますから(笑)。そんな中で一つひとつはプロフェッショナルなスタッフにお願いして、その人たちと相談しながら作っていくのが好きなんです。
真司郎:僕らも(AAAの)ライヴでは、自分たちで衣装のデザインから、特攻のタイミングまで、みんなと相談しながらやってるんで。逆に人から言われることだけをやるほうが慣れてないくらいです。
●お二人とも何かを作ることは得意そうですね。前川:僕も真ちゃんもそういうところがアーティスト気質というか。自分で作るほうが得意だったりしますね。お互いに言いたいことを言いながら、二人とも俳優としてだけで関わるのではなく、アーティスト兼俳優で、どちらもバランスよく上手く出しつつ、作って行きました。
●内容としてはどんなものになるんでしょうか?前川:音楽をやっていて、ものすごく頑張ってるけど結果が出ない奴、頑張ってないけど才能があってどんどんチャンスが出てくる奴、何となくやってはいるけど、本気でやろうとは思ってない奴、いろんな人が出てきます。同じことをしていても、男っていろいろ種類がいるんですよ。それをできるだけ、出演者それぞれのキャラクターに近く作っています。僕と真ちゃんにしてもぜんぜん性格違いますしね。観てくださった方が、「ああ、すげーコイツの気持ちはわかる」とか、「コイツは嫌い、絶対に遊びたくない」とか、そんなふうに感じてもらえたら嬉しいです。
作り込んだ感じではなく、リアルな日常を伝えたいですね。