『マリリン 7日間の恋』ミシェル・ウィリアムズ オフィシャルインタビュー
●マリリン・モンローをジャッジするのは難しいと思いますが、スターとしてのマリリンではなく、女優としてのマリリンについてどんな風に捉えていますか?素晴らしい女優だったと思うわ。それにコメディを演じる時は素晴らしく軽やかだったしね。彼女の人気シーンやコメディの演技を見ると、悲劇のかけらもないから恐れ入ってしまうわ。影が全くないの。とてつもない苦労を背負っていたのに、そういう影の部分を脇に退けておいたから、演技ですごい輝きと解放感を放つことができた。なかなかまねできないことだと思うわ。『お熱いのがお好き』でもそうだし、『王子と踊り子』だって、撮影中の苦労話やローレンス・オリヴィエとの折り合いが良くなかったのはご存じのとおり。でも、それが一切演技に出てこず、まばゆいばかりのパフォーマンスを披露している。
仕事にそういう影を一切落とさなかったのには尊敬するわ。
●踊るシーンを見てあなたのミュージカルを見てみたくなりました。興味ありますか?どんなミュージカルに出てみたいですか?是非やってみたいわ。今回も歌ったり踊ったりしていて、楽しくてしかたなかった。歌や踊りは理屈のスイッチがオフになるからいいね。踊っている時は、自分が何をしているかなんていちいち意識しないでしょ。振りつけを体にしみ込ませているわけだから、体が勝手に動いてくれる。それに歌も加わると、パフォーマンスの最中は自分自身に対する批判の声が止む。
だから楽しかったし、これからも機会があれば是非やってみたいと思うわ。
●あなたが大スターになる前に出たオフブロードウェイ「キラー・ジョー」が映画になりました。あの頃はどんなことを考えて生きていましたか?あの舞台は大好きだったわ。私にとっては“大人の仕事”に初めて挑むチャンスだったの。あの舞台のおかげで、やりたい仕事が手に入るようになり、その後の方向性が決まった気がする。たった一人の人でも“彼女ならできるかもしれないよ。チャンスを与えてあげようよ。”と言ってくれる人がいれば、道は開けるの。
それに、誰かに認められたおかげで、自分自身を信じることができるようになった。その自信の種がその後の全ての礎になった。
●日本のファンにメッセージを。日本の皆さんはいつも素敵な手紙をくれるわ。本当に、(他のどの国よりも)綺麗な手紙をくれるの。是非映画を見に来て。
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