キッチンというと明るい白。そんな家が多いようだ。日本人はとかくインテリアには消極的で無難な色を選びがち。そんな事情もあるかもしれない。
そこでキッチンに黒。意外な色かもしれないが、これが空間では適度な重心を持ち、美しく映える。トーヨーキッチン&リビングの人気モデル「INO(イノ)」に、新しい黒のデザインが加わった。もちろんただの黒ではない。
そこには2つの成功のルールがある。
一つは単なる黒を選ばないということ。今回登場した扉は2種。いずれも耐久性がある高圧化粧板だ。燻したような漆黒の「メタルスモーク」は、独特の光沢とラスティックさをあわせ持つ。
カーボンファイバー調の「ブラックカーボン」は、服地のような繊細な表情だ。同じ黒でも扉材の素材感で、空間に与えるニュアンスが変わることが感じられる。