思い出の看護師さんと再会? 感動の「ナースフルなストーリー」とは

■都立駒込病院 婦人科の看護師さんへ 『勇気の印』今から12年前、突然知らされた『子宮頸がん』。当時わたしはまだ23歳になったばかりでした。

円錐切除では取り切れず、1週間後の全摘が決定。まだ若かった私は、命の心配や痛みへの不安より心を痛めていたのはバッサリと開腹した後の、お腹につく「大きなキズ」でした。

今後、妊娠や出産も出来ず、身体にも大きなキズが残ったら女性として全てを失ってしまうような、そんな気持ちが手術日に近づくにつれて大きくなっていました。

そんな私に気づき、心配してくれた1人の看護師さん。私のベットまで来ると、サーっとカーテンを引いて突然ナースウエアを脱ぎ始め、見せてくれたのは自分のお腹。

そこにうっすらと残る大きなキズ。
同じ病で手術を経験した方でした。「無くなりはしないけど時間が経てばこんなものよ!」とそっと笑顔で言ってくれたその時、不安で沈んでいた気持ちがとても暖かくなりました。

言葉ではない、大きな大きな勇気をもらい私は手術に向かえたと思います。

私は35歳になり、半年に1度の検査は続けていますが、転移や後遺症も少なく元気に過ごしています。私のお腹にもしっかり残る「勇気の印」を見ると今でもあの時の看護師さんを、ふっと思い出します。

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