YUKIの“なりたい大人”って? シングル発売記念インタビュー
Excite:世間からみれば、YUKIさんは年齢的にもいい大人になったけれど、果たして私は大人と言えるのかな、と?
YUKI:そうですね。私自身はどんな大人になりたいんだろう、と思ったんですね。これは昔からそうなんですけど、私は今のままでいいと思ったことがないんです。死ぬまでずっと学びたいし、ずっと成長したい。そういう欲がとても強いんだと思います。
なので、今の自分も大好きだけど、この先、もっと大好きな自分になることができるんだと思っているということを歌詞にしたいなと思いました。
この歌詞は、私の中にいる私が持っている鏡に向かって、「私はどんな大人になりたいの?」と問いかけて、こんな大人になれたらどんなに素敵だろうという姿、生き方、佇まい、私の願望なんです。だから、ここに書いたものは、今の私ではなく、今の私の先にあるものです。
Excite:<皺だらけの笑顔で笑うような大人になりたいわ>というフレーズが、とても素敵でした。
YUKI:誰にでも生きていれば辛いことや不平不満はあるし、誰もが波乱万丈な人生を生きているんです。でも、命ある限りは生きていかなければいけないし、生きていかなければならないのならば、できるだけ笑顔でいたいというのが私の希望と願いと祈りになりました。
いつも笑顔でいるためには、精神も身体も健康でいなければいけないでしょう? なりたい自分になるための努力だったら、決して苦しくはないはずなんです。
年齢を重ねると、どうしても笑い皺ができてくるけれど、笑ってできる皺だったら私は大歓迎だし、私は「笑い皺が似合うね」と言われるようになりたいですね。実は、歌詞の中に“白髪”という言葉も入れたくてあれこれ頑張ってみたんですけど、どうしてもハマらなくて断念したんですよ(笑)。