『コッホ先生と僕らの革命』主演ダニエル・ブリュール インタビュー
■コッホが子供たちを変えることができた一番の理由はなんだと思いますか?サッカーを通してコッホはどの子供たちにも自分の居場所はあるということを伝えられたと思います。
さらに、サッカーを通じて欠点がある子でも強みがあるんだということ、サッカーによってクラスが一つになって達成することができたというチームでの達成感。
それまでのように誰かを仲間はずれにして、誰か常にアウトサイダーがいる、そんなチームはまとまりません。コッホは子供たちに学校は楽しいということ、そして、学ぶことの楽しさを教えられたと思います。
■日本の印象は?日本には『ベルリン、僕らの革命』のPRで一度だけ東京にきました。その時は、日本の文化にすごく深い印象を受けましたし、ドイツと日本の違いも印象深かったのですが、逆にドイツと似ているところもあるなと思いました。
ぜひ日本に行きたいと思っていて、次の映画で9月末ぐらいに行けたらいいなと思っているんですけど。次回行けたら東京だけではなく京都にも行きたいです。
私は4カ国語を話せますが、日本語は来世ですね(笑)。
■ダニエルさんが強く影響を与えられた先生はいますか?ええ、いました。ドイツ語と音楽を教えていた先生です。実は、その先生が演劇グループを勧めてくれました。また、10~11歳ぐらいの時、その先生の勧めで朗読コンテストに出場し、優勝しました。
その優勝がきっかけで、ラジオの朗読を始め、それが私にとって初めての仕事でした。ラジオ朗読をすることで俳優としての情熱に目覚めたので、その先生がいなければ俳優になっていないかもしれません。