2013年は新たな趣味を? ●●へ行って感性を磨こう
杏子
そんなマーティズを導く役どころを演じるのは、杏子。ロックバンドBARBEE BOYSのヴォーカルのひとりとして活躍、現在はソロとして活動し、その独特なハスキーボイスで強いインパクトを残している。
この個性的なヴォーカリスト二人に加え、他の出演者も実に多彩。ヴィジュアル系ロックバンドSHAZNAで一世を風靡したIZAM、バラエティで活躍する古坂大魔王や、ラッツ&スターのメンバーであり、トランペッターの桑野信義、青春パンク系のメロコアバンド175RのSHOGO、声優としても活躍している本名陽子など、個性豊かな顔ぶれがそろった。
そんな彼らが演じるのは、ある作家がミステリの中に仕掛けたヒントを基に古ぼけた洋館に集まる11人と、1人の執事。11人はミステリ好きで、その謎を解き、仮名を名乗る男女。目的を遂げれば誰とも関係することがない。
その目的とは、洋館の大きな水槽にゆらゆらと泳ぐ一匹の魚。
これは、世界に一匹だけしか存在しない魚・オンリーシルバーフィッシュ。その魚の本当の名を知ることができれば、たった一度だけ、大切な過去を振り返ることができるという。
その魚を手に入れようとする11人と執事が繰り広げる室内劇は、コメディの体を成しながら、ミステリへと転化していく。そこに密かに込められているのは、ミステリ作家、アガサ・クリスティによる「空白の11日間」という失踪事件の後、「記憶を失っていた」とだけ語った、彼女の想い。
アガサ・クリスティの名前が出ることはないが、「事件」の面白さではなく、人生の断片として「振り返る」ひとつの物語になるというこのストーリーを、素晴らしい歌声と共に楽しめそうだ。
そんな意欲的な作品だけに、出演者自身も期待感と熱い意気込みを感じていることは、彼らのコメントから伝わるはず。
IZAM「アーティストが多いから、いつもの演劇とはひと味違うものになるんじゃないかな」
杏子「ミステリなので多くは話せないんだけど、とっても面白い台本なので、立体化して素敵な舞台になるよう頑張ります」
米倉利紀「観に来てくれた方に、楽しんで頂けるように、そして、いろいろ考えて頂けるように、米倉利紀なりのマーティズ役を演じていきたいと思います」
出演者の音楽が好きという人はもちろん、ストーリーが気になるという人、PLAY LIVEというスタイルに関心を持った人など、今まで舞台に行ったことがないという人にも、ぜひこれをきっかけに足を運んでみてほしい。初めての体験がそこには待っているかも。
・『+GOLD FISH』
公式サイト
お問い合わせ:株式会社ダイス tel: 03-6438-9306
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