永い年月をかけたアンティックだけが持つ、特別なたたずまいに触れてみては？

昨年、同じ美術館から出品されたオークションは立ち見も出るほどの盛況に終わりました。今回は、その美術館所蔵のメインとなる珠玉の名作が多数出品されるとのことです。アンティックドールの売買を目にすることは少ないので、そういう点でも非常に貴重な機会と言えます。

出品されるのは、1880年代のフランスで作られた人形たち。特に幻の人形と呼ばれる、A.T（アー・テー）の刻印を持つ人形は、職人の高度な技術から生まれた薄く焼き締められたビスクヘッドと、繊細な色づけによる表情、愛らしくも高貴な顔立ちを持つ、素晴らしい人形です。大変稀少な上に、数多くの写真集や人形関連書籍への掲載を通して、知る人ぞ知る人形界屈指の芸術作品と言われているものです。

他にも、ブリュ工房の黄金期と呼ばれる1883年から1889年頃まで製作されたモデル、ブリュ・ジュンも出品されます。アンティックドール愛好家なら誰でも、その気高い姿を所有したいと夢見るでしょう。一般的にブリュの特徴であると言われる、親しみやすさや可愛らしさとはかけ離れた強い意思を持った表情は、他の工房の作品にはまずないものです。

貴重なアンティックドールのオーディションを目にする機会はなかなかありません。アンティックドール自体、身近な存在ではないかもしれませんが、永い年月をかけてずっと愛され続けてきた存在には特別なものが感じられることでしょう。

下見会で、一度生のアンティックドールに触れてみるのもいい経験になりそうです。入札は、インターネットからでもできるので、一度こちらをのぞいてみては？　なお、出品される商品の詳細は次のページをチェックして。