ピルの使い方は避妊以外にもある! 効果とうれしいメリット
女性が服用できる避妊薬としてよく知られている「低用量ピル(OC)」。正しく使用すればほぼ100%の確率で妊娠を避けることができる、安全で確実な避妊方法です。
また、ピルには避妊以外にも、生理痛や月経前症候群(PMS)の軽減など、さまざまな効果があるといわれています。正しくピルを知って、上手に体をコントロールしていきましょう。
■低用量ピルとは?ピル(経口避妊薬)にもいろいろな種類がありますが、いずれも、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2つの女性ホルモンが含まれています。このホルモンの働きにより、排卵が抑えられ、受精・妊娠をさせないようにしているのです。
さらに、子宮内膜の増殖をおさえて受精卵を着床しにくくする、子宮頸管の粘膜を変化させて精子の進入しないようにする、などの作用もあります。
これらの相乗効果で、ピルを正しく服用した場合の避妊成功率はほぼ100%といわれています。
■避妊だけじゃない ピルの嬉しいメリットとは避妊を目的として開発された低用量ピルですが、それ以外にも、女性に嬉しいさまざまな効果があります。
ピルを飲むと、月経周期は規則正しく28日周期になり、生理不順が解消されます。前もって調整すれば生理をずらすこともでき、旅行などの予定が立てやすいというメリットも。
それまで酷い生理痛に悩まされてきた人は、ピルを服用することによって軽減するケースが多いようです。出血量も少なくなるため、生理中の貧血症状の改善も期待できます。
また、生理前のイライラや体調不良に悩む人も多い月経前症候群(PMS)や、不妊の原因にもなるという子宮内膜症を、予防・改善する働きもあるといわれています。