今“波に乗っている”俳優、ジェラルド・バトラーもシビレるサーファー魂溢れる作品
■演じられたフロスティのキャラクターについてについて教えてください。フロスティはサンタクルーズの地元民で、ごついブーツに分厚い上着のいかにも労働者、といった風貌だけど、実は読書好きな詩人でもあったりして、かなりの変わり者だね。
幼い頃からサーフィン一筋だった彼は、危険に立ち向かうスリルと冒険心を大人になった今でも忘れられずにいるがために、良き夫、良き父親として家庭に落ち着きたいという思いと常に葛藤しているわけだけれど、ジェイとの出会いによって父親としての自分に目覚めることになるんだ。
■サーフィンのトレーニングはいかがでしたか?プロのサーファーじゃないことを考えれば、我ながらかなり頑張ったと思うよ。本来なら小さい波から始めて中くらいの波、といった具合に数年かけて練習した上で、大波に挑戦するのが普通だし、マリブやハワイの大波を経験しているサーファーたちの間でさえ、マーヴェリックスは伝説のビッグウェーブとして畏れられる存在だからね。
大波に上手く乗るには、ポイントまで牽引してもらうのがいいと聞いて試してみたら、かなりいい感じで乗りこなせたんだ。ボードから落っこちないようしっかりつかまりさえすれば、迫力満点のシーンが撮れるって確信したよ。
持久力をつけるために、とにかくひたすらパドリングの練習を重ねたよ。
ボードに膝座りしたまま腕をパドルのようにして漕ぐわけだけど、キツイ姿勢だから初めは50メートルも行けば腰が痛くなってギブアップ、って感じだった。
でも最後には何キロもの距離をパドリングで進めるまでになったよ。来る日も来る日も、海に入ってパドリングやサーフィンを猛特訓したんだ。普段使わない筋肉が鍛えられて、身体つきもかなり変わったと思うよ。