ローカルな旅を南アフリカで(4) コサ族のユニークなカルチャーに触れるイースタンケープの旅
■人々の生活に欠かせない存在、「サンゴマ」南アフリカでは現在でも古くから続く伝統医療を利用する人が多く、サンゴマと呼ばれる伝統治療師の数は西洋医学の医師の数よりもはるかに多いと言われている。いろいろなサンゴマがいるけれど、人々の身体的、精神的な病気をハーブで治すメディカルなものと、祈祷や占いをするスピリチュアルな役割があるそうだ。
サンゴマがいる村を訪れると、最初にサンゴマが案内してくれたのは暗い小部屋。体調が悪い人や人間関係について悩んでいる人など、訪ねて来る人が抱えているものは人それぞれ。ここでその人に合った占いや祈祷を行うらしく、それに使うという乾燥したハーブを見せてくれた。
次に見せてくれたのは激しいダンス。ドラムの音に合わせて歌いながら踊ってトランス状態に入り、先祖と会話するのだとか。
集まってきた人たちのコサ語を聞いていると、カラコロと舌を鳴らすようなクリック音が会話の中に入っている。このクリック音の出し方を子どもたちが教えてくれたけど、難しくて全然発音できない。
また、村に住むコサ族の女性はとても働き者で、調理用の薪を運ぶ女性はとても簡単そうにやっているのに、実際にやらせてもらうとバランスを取るのが難しくてずっとグラグラ。