日本人女性と恋に落ちる准将を演じる。 『終戦のエンペラー』マシュー・フォックス インタビュー
■なぜフェラーズとあやは一緒になれなかったのでしょう?日本人だった彼女には、何か義務のようなものがあったのでしょうか。(c)Fellers Film LLC 2012 ALL RIGHTS RESERVED
それに関しては、映莉子(島田あや役・初音映莉子)に聞いたほうが良いと思うよ。フェラーズ自身も、その答えを見つけることはできなかったんじゃないかな。フェラーズには日本文化の知識があったし、理解を深めようともしていた。それは、天皇の処遇について彼がまとめた意見書からも伺える。でも、あやが取った行動については、どうかな…。フェラーズにとっては、頭では理解できても、心では理解したくない行動だったのかもしれない。胸の中では、色々な感情が入り混じっていたと思うよ。
彼は日本人の心についての理解もあったし…。理由や状況はなんであれ、あやとの愛は不滅だとフェラーズは思っていた。僕はそう考えているよ。
■日本の皆さんがこの映画を観て、どんな反応をすると思いますか?難しい質問だね。実のところ、そういうことはあまり考えないようにしているんだ。とにかく、撮影中は自分の役だけに集中している。映画を観た人たちが何を感じるのか、どんな反応を見せるのかは考えていない。これは、第二次世界大戦直後を舞台に伝えられる、美しいラブストーリーでありながら、歴史上重要な出来事についても描かれている。
実ることのなかった愛。別れてしまった2人。そして、戦争も映画の大きなテーマの1つだ。この映画を観た人には、そんな時代に深い絆で結ばれた2人の愛に感動して欲しいと思う。歴史から学ばなければ、また同じことが繰り返されてしまう。二度と同じ過ちを繰り返さないためにも、未来を創る僕たちの責任について、この映画を通じて考えて欲しいと思う。
『終戦のエンペラー』
2013年7月27日(土)全国ロードショー
配給:松竹株式会社
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