直木賞受賞作がドラマ化! 誰にでも訪れるかもしれない一瞬の「魔」とは

テレビドラマを見るときは、自分には経験できないような世界だと思って楽しんでいるときが多いですよね。けれども中には、ごく普通の人に魔が差す瞬間、踏み外す瞬間が訪れて事件を起こしてしまうような、“私たちから遠いことではない事件”を描いたドラマもあるのです。

直木賞受賞作がドラマ化! 誰にでも訪れるかもしれない一瞬の「魔」とは
それは、9月1日からWOWOWで放送される、直木賞受賞作『鍵のない夢を見る』。人気作家辻村深月さんが描くのは、たった一言で、一瞬の判断で、人生、運命が変わってしまった人物たちの、「ふと魔が差した」、その「魔」の深層心理。

筆者自身も、「『事件』として扱われたものはすべて、ガラスケースの向こうに陳列されたものを観るような、一気に“特別”なものになってしまう気がするのですが、そのひとつひとつにも、私たちと何ら変わらない人たちの生身の感情や行動があるはずだ、と考えたことが、この作品の執筆のきっかけになりました」とコメントしています。

全5話、オムニバス形式の連続ドラマでそれぞれ主人公を演じるのは、倉科カナさん、成海璃子さん、木村多江さん、高梨臨さん、広末涼子さんの5人。ありふれた人生だったはずなのに、気づけば罪の近くに、あるいは罪の中にいるという悲劇。自分とは無縁と思っていても、意外にもそういったことは身近に息をひそめているのかもしれません。

第一話『芹葉大学の夢と殺人』で描かれるのは、夢を追う男をどこまでも愛してしまった女。倉科カナさん演じる未玖と、林遣都さん演じる雄大の関係は、いったいどこへ向かうのでしょう。

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