産む、産まない? 女の人生の正しい選択とは? 話題の脳科学者、黒川伊保子さんに聞く

子どもを持ち、仕事でも成功されたどの方を見ていても、子どもが新事業を拓くきっかけになったり、出世のきっかけになったりしています。子どもは、きっと、未来をつれてやってくる。

あれこれ考えないで、産めばいい。パワースポットに何万回もいったくらいの人生の力をくれます。仕事の昇進を気にして、産むかどうか迷ってる方には、私を信じて産んでみて、と伝えたい。

■産む人生、生まない人生、どちらも価値があるさて、子育て礼賛をすると、一方でどうしても伝えたいことがある。人類には、「産まずに成熟していく女性脳」が不可欠なんです。人類の脳は、正確には3種類あります。
男性脳と、産んだ女性脳と、産まない女性脳。

産んだ女性脳は、ホルモンバランスと位相が変わり、脳は別物になります。端的に言えば、愛する者に対して鋭敏に、そのほかにはかなり鈍感に。直感力や感応力は鋭くなりますが、公平性に欠けます。

産まないで成熟していく女性脳の公平な俯瞰力、精緻な判断力と子どもに使わないから、惜しみなく社会に降り注ぐ母性愛。これがないと、多くの組織が動きません。昔から、巫女やシスターなど、どの社会でも産まない女性をキープする仕組みを持っていました。

なので、縁がなくて子どもを持てなかったとしても、それもまた「あり」。
あなたは社会の大事な宝なのです。運よく子どもを持てた人も、そうでない人も、専業主婦も、働くお母さんも、誰も誰かに引け目を持つことはないのです。

脳は、どんな脳であっても、大事な存在として、この世に機能しています「完璧にできないこと」にこそ、脳の個性があり、存在意義があります。女性たちが、互いに敬愛を持って尊重し合い、素直に助け合えればいいな、と心から思います。

黒川 伊保子さんプロフィール:
(くろかわ いほこ)奈良女子大学理学部物理学科卒業。株式会社「感性リサーチ」代表取締役。人工知能の研究に携わったのち、脳と言葉の研究を始める。語感と人間の意識の関係を発見し、独自のマーケティング論が各企業からの注目を浴びる。
ユーモアを織り込んだ的確なコメントや、女性ならではの柔らかな感性、言い回しに雑誌やラジオほか、テレビでも引っ張りだこ。朝日ワイドスクランブル火曜日レギュラーとしても活躍。最新刊、「キレる女 懲りない男-男と女の脳科学」(ちくま書房)も好評。
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