カンヌでも大絶賛『そして父になる』尾野&真木ダブルインタビュー
6年間育てた息子が実は他人の子だったら…。血のつながりとは? 家族とは? 愛と絆の新たな形を描く衝撃の感動作『そして父になる』。カンヌ国際映画祭コンペティション部門では審査員賞を受賞。世界を感動の渦に巻き込み、映画祭での上映後はスタンディングオベーションが永遠と鳴りやまない事態にも。
二つの対照的な家族の、それぞれ母親役を演じた尾野真千子さん×真木よう子さん2ショットインタビューが実現しました。それぞれに、人生の局面に立ちながらも母親として、そして女性として輝き続けることの大切さを聞きました。
Q:尾野さん演じる“みどり”は一歩下がってついていくタイプ、真木さん演じる“ゆかり”は旦那さんを尻にしくようなタイプでしたが、今回演じられてみていかがでしたか? (C)Ken Hayafune
尾野さん:私が演じた“みどり”という役は、内に秘めるタイプで、旦那様についていくちょっと物静かな女性ですが、私自身はそうではないので、こういう女性もいいなと思いながら演じていました(笑)でも逆に、よう子が演じた“ゆかり”の方が自分には合っているんじゃないかなと思ったこともあって…よう子の方が私が演じた“みどり”の生活の方が合っているんじゃないかって話してたんだよね(笑)
真木さん:そうそう、それは現場で話してたよね(笑)
尾野さん:どっちかというと私は“ゆかり”的な性格だし、とてもにぎやかな家庭で育ったので気持ちもわかるし、演じていても色々なことを思いついちゃうだろうなって思うんですが、都会派の高層マンションに住んでいて、旦那さんがエリートで、という夢のような話を経験できたのは、ちょっと嬉しかったですね(笑)
真木さん:私が演じた“ゆかり”は、どんなに辛い状況になっても全てを受け止めるというか抱きしめる女性でしたが、今回は演じるというより、私の役は子供が3人いたので、子供の世話をしに行ったという感じでした(笑)でも子供を交換した後に子供と接する時は複雑な母親の気持ちはありましたね。