『ダイアナ』を憂いを秘めた笑顔で見事に再現したナオミ・ワッツ、オフィシャルインタビュー
■ダイアナとハスナットの関係について、どう思われましたか? ダイアナが結婚後に関係を持った男性たちの中で、ハスナットとのことは、最も知られていません。でもほかの男性たちの何人かと違って、彼はとても威厳を持ってふるまっていたと思います。二人の恋愛は2年間続きました。
ダイアナはハスナットの知性に恋したのだと思います。彼はとても力のある人でした。単純な意味ではなく、つまり自ら力を手にし、財力もあり、私たちが力だと定義する物を持っていました。でも優秀であるがために、自意識が強かったのも事実でしょう。信念があり、知性にあふれる人でした。
それに、誠実でもありました。
きっとダイアナは、瞬時に魅力を感じたのだと思います。そして、彼は今までとは違う彼女の側面、内にある自信や知性を引き出しました。それまで彼女は自由を感じられなかったと思います。でも、彼といれば自由になれたのです。
■最後にダイアナという女性について、どう思われますか?女優というのは、複雑で、矛盾を抱えた女性を演じたいと思っています。そういった女性を題材にした映画やそれに伴う物語を見るのはとても楽しいです。そのような人生に共感を持ち惹きつけられるのです。
1つの側面しか持たない女性を演じるのは退屈で、そういった女性を描く映画はまったく面白くありません。私はダイアナのすべてが好きになりました。彼女は強い意志を持ち、時に世間に背くこともありました。でも楽しく面白い女性で、気まぐれで茶目っけのある人でした。それに賢く心の温かい人でした。彼女のその優しさは皇室に一石を投じ、その精神は今も受け継がれていると思うのです。
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『ダイアナ』は10月18日(金)よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国ロードショー
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